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社会福祉における専門職を小学生に説明してみる

理事長 五十嵐教行

私たちは専門職として社会福祉の現場で仕事をしていますが、自分の仕事を第三者、特に小学生や中学生に説明するとしたら、自分の仕事はどういう仕事なのか、はたして誤解なく伝えられるでしょうか。

ある小学六年生のクラスで、将来何になりたいかと聞かれた時に、「看護婦さん」や「お花屋さん」という職業のほかに、「介護福祉士」とあげた子どもがいたというのです。しかもそれが一人ではなく複数いたということなのです。さらに介護福祉士というのはどういう仕事なのかという先生からの質問に、「お年寄りのお世話をする仕事です」と答えたというのですが、それを聞いていた他の子ども達も納得していたということでした。

この話しを耳にして、今の小学生は色々な情報を仕入れているのだなと感心してしまいました。これまで私たちは福祉の仕事というものを、あまりメジャーではないと考えてきました。しかしこのような話しを聞くと、近年の社会福祉を取り巻く環境の著しい変化にあらためておどろきととまどいを感じてしまいます。

あらためて、私たちは現在、福祉の現場で働いていますが、子ども達に今の仕事の内容をきちんと説明することができるでしょうか。仮に特別養護老人ホーム(特養)で働いているとしましょう。

介護福祉士であれば、まず特養の特徴を説明した後で具体的な業務の流れを説明することで、仕事の内容を伝えられそうですが、介護の業務を単なる作業工程のようにとらえられないようにしたいところです。

特養以外のたとえば病院に勤務している介護福祉士はどのように説明をしたらよいのでしょうか、はたまたグループホームではどう説明できるかなどと考えてみてほしいのです。これはとても大切なことであり、専門職として取り組まなければならないことの一つであると考えています。

なぜならば私たちを必要としてくれる人たちというのは、基本的には社会福祉の素人だからです。彼らは社会福祉について詳しく知りません。ところがそのような知らない人たちが、あるとき「さあ、あなた利用しませんか?」と突然言われることになります。いろいろな法制度の中でそれが必要になったとき、そのときはやってくるようです。そしてその時に私たちの専門職が一体どういう専門職なのかということを説明することになります。

せっかく小学生が、「将来なりたい職業」のひとつに「介護福祉士」と答えてくれる時代になったのですから、社会福祉の専門職である私たちが彼らに正しく自分たちの仕事をていねいに説明できるようになっておきたいものです。多くの人にわかってもらいたい大切なことがあります。何をどのように伝えると誤解なくいけるのでしょうか。将来の後輩たちのためにもしっかりと考えたいものです。

それにしても私たちの後輩になりたいと言ってくれる人たちがいるということは、とってもうれしいですね。

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